優雅なひとときを過ごせるアフタヌーンティー。少し贅沢な時間を過ごしたいときに、おすすめです。
アフタヌーンティーと言えば、エレガントな3段のティースタンド。一つひとつのケーキやセイボリーは小さく見えますが、意外に量があります。「こんな量、食べきれない…!」と不安に思ってしまう方もいるのでは?
アフタヌーンティーの食事メニューを食べきれない場合、残すことはマナー違反なのでしょうか?また、残してしまった場合、持ち帰ることはできるのでしょうか?
今回は、アフタヌーンティーを残すことは問題ないのかについて解説していきます。
アフタヌーンティーは残してもいいの?
アフタヌーンティーのスイーツやセイボリーは、食べきれなければ残してもOK。中華料理のような感じで、自分の食べられる分だけを食すことで問題ありません。もちろん、マナー違反にあたることもありませんので、ご心配なく。
無理して食べて、具合を悪くしてしまっても大変。自分の食べられる分量をわきまえて、楽しくおいしくアフタヌーンティーを味わいましょう。
しかし、美しくおいしく作られたスイーツを残してしまうのは、申し訳ない気分になってしまいます…。この記事では、残さず食べられるちょっとしたポイントも紹介していますので、「残すのはもったいない」と不安になってしまう方は、ぜひこの後も参考にしてみてくださいね!
アフタヌーンティーを残したら持ち帰りできる?
いくら残しても問題ないとはいえ、日本人だとどうしても「残すなんて、もったいないのでは…」と考えてしまいがち。可能であれば、持ち帰りさせてほしいと考える人も多いのでは。
しかしながら、店内で提供することを目的に作られたスイーツやセイボリーなどは、持ち帰りできないことがほとんど。衛生面の事情もあり、あまり許してくれるお店は多くないと思われます。
どうしても、持ち帰りたいと思うのであれば、一度お店に相談してみるのも手。お店の考え方や、残しているフードの内容によっては、許してくれる場合もあります。聞くこと自体も、失礼なことではないので、迷ったら一度、持ち帰りたい旨を伝えてみると良いでしょう。
アフタヌーンティーを残さないようにするには
フードを残すこと自体は問題ないアフタヌーンティーですが、せっかく作ってくれたおいしいスイーツたちを残すのは申し訳ない…。できることなら、残さず楽しめるのが一番いいですよね。
ここでは、アフタヌーンティーに行くにあたって、全部のメニューを食べきれるちょっとした工夫を紹介します。
お昼を兼ねていく
アフタヌーンティーのメニューは、スイーツ・セイボリー・スコーンなどで構成されていることが多く、思いの外、量が多いと感じることも少なくありません。まずは、基本的にアフタヌーンティーメニューの量は、比較的多いことを理解しておきましょう。
ティータイムである午後や昼下がりに行くことが多いかもしれませんが、メニューをすべて食べきれるか心配な方は、ランチを兼ねて行くのがおすすめです。ランチをしっかり食べてしまうと、スイーツが食べきれなくなってしまう恐れがあります。
ランチを抜いてお腹に余裕を持って、午後の早めの時間帯に行くことで、「全部食べきれない!」という事態を防ぐことができます。アフタヌーンティーと言えど、お店によってはお昼前後から楽しめる場合もあります。
サンドイッチなど塩気のあるものも大体メニューに含まれているので、ランチとして見ても、申し分ないはず。量の多さに不安がある方は、まず時間帯やお昼との兼ね合いを工夫してみましょう。
複数人でシェアする
複数人で行くことも1つの手です。アフタヌーンティーは、基本的にお茶とティースタンドのセットが一人分で用意されるため、1つのティースタンドを複数人でシェアすることは難しいと言えます。
しかし、何人かいれば、もし自分が全部を食べきれなくても、誰かが食べてくれる可能性があります。一人で行くと、自分が食べきれなければ残すことになってしまいますが、みんなでシェアすることで楽しみながら、残す事態を防げます。
アフタヌーンティーは、4人など複数人で行ってももちろん問題ありません。お友達みんなで行けば、たのしい時間が過ごせるだけでなく、食べ物を残してしまうリスクも少し軽減できるかもしれません。
テイクアウトアフタヌーンティーをする
最近では、テイクアウトできるアフタヌーンティーも増えています。店内で残したフードは持ち帰れない場合が多いですが、あらかじめテイクアウトのメニューを注文すれば、残してもまた後で食べることができます。
自宅で気兼ねなくゆっくりアフタヌーンティーを楽しむもよし、お外でピクニック気分を味わうもよし!テイクアウトアフタヌーンティーだからこその楽しみ方もあります。
テイクアウトのアフタヌーンティーメニューは、量も若干少なめになっていることもあります。量に不安を感じている方は、ぜひテイクアウトアフタヌーンティーを楽しんでみては?
知っておきたいアフタヌーンティーの基本マナー
フードやスイーツを残すことは、アフタヌーンティーにおいて、マナー違反ではありません。それよりも、もっとおさえておきたいマナーがあります。
ここでは、アフタヌーンティーに行くなら知っておきたいマナーを簡単に紹介します。
スタンドのお皿は外さない
ティースタンドに乗っているお皿は、外してはいけません。スタンドに乗った状態のまま、スイーツやフードを、自分のお皿に取り分けるのが基本マナーです。
取り分けるときは、ナイフとフォークを使って、自分のお皿に運びましょう。取り分けやすいように、お皿の向きを回転させることはOKです。
お皿に乗せるフードやスイーツは、2~3つ程度が目安。ゆっくり味わいながら、楽しみましょう。
スタンドの下から順に食べる
アフタヌーンティーの伝統的なメニューは、ティースタンドの下から、サンドイッチ・スコーン・スイーツやデザートと乗せられていることが多いでしょう。このスタンドの下から順に食していくことが基本的なマナーです。
最近では、メニューも多様化しており、スタンドの順序もこの通りでない場合も多いですが、基本的にスタンドの下から食していくことを覚えておきましょう。
お皿の中に乗せられているフードは、食べる順に決まりはありませんが、味が薄そうなものから食べるのがおすすめ。味の濃いものを先に食べてしまうと、後で食べた物の味がよくわからなくなってしまいます。
お店によって、アミューズが提供されたり、スコーンはあたたかいうちにと勧められたりすることもあるので、その場合はお店のおすすめに合わせて食すのも問題ありません。
カップだけを持ち上げて飲む
紅茶を飲むときは、ソーサーを持ち上げず、カップだけを持ち上げて飲みましょう。このとき、持ち手に指はかけず、つまむようにして持つと上品な印象になります
反対の手をカップに手を添えると、「紅茶がぬるい」とホストに伝えることになってしまうので注意!またティースプーンは、カップを持ち上げる際にカチャカチャしないよう、自分から見てカップの向こう側に置いておくのがマナーです。
ローテーブルなど、紅茶を置いている場所が、離れている場合には、ソーサーを胸の高さくらいまで持ち上げて飲んでもOKです。
アフタヌーンティーは食べきれなかったら残してもOK
アフタヌーンティーのメニューは、思ったよりも多いもの。食べきれなかったら残してもOKです。
しかし、おいしく作ってくれたフードやスイーツを残すのは「もったいない」と感じるなら、ちょっとしたことを意識すれば、全部食べられるかもしれません。持ち帰ることはなかなか難しい場合が多いので、そもそも残さないようにする方法を実践するのがおすすめです。
それよりも、アフタヌーンティーでは所作に関するマナーの方が多いと言えます。簡単なことなので、あらかじめ理解しておくと、上品なひとときを過ごせるでしょう。
無理せず気分良くティータイムを過ごすことが、アフタヌーンティーに行く目的のはず。自分のペースを大切に、楽しいひとときを過ごしてみてください。